飽和脂肪酸はエネルギー代謝に重要な役割を果たすが、不飽和脂肪酸の役割はそれとは異なる。 |
饱和脂肪酸在能量代谢中起着重要的作用,而不饱和脂肪酸的作用却与此不同。 |
1930年代の動物実験により不飽和脂肪酸を欠くことで、皮膚障害、不妊などが引き起こされることからG.O. |
20世纪30年代的动物实验显示,由于缺乏不饱和脂肪酸,会引起皮肤疾病、不孕等症状,因此G.O。 |
BurrあるいはH.M. |
Burr或H.M. |
Evansによりリノール酸、α-リノレン酸などが摂取することが必須の栄養素である必須脂肪酸(ビタミンF)であることが示された。 |
Evans表明,摄取亚油酸,α―亚油酸等是必需的营养素,即必需脂肪酸(维生素F)。 |
畜産動物の肉に割合多く含まれる飽和脂肪酸は、必須栄養素ではなく、食生活指針などでも病気との関連が示され、多くの摂取は推奨されていない。 |
畜牧业动物的肉中含有较多比例的饱和脂肪酸,不是必需营养素,在饮食生活指南等中也显示出与疾病相关,不推荐大量摄取。 |
その後高度不飽和脂肪酸もプロスタグランジン類の原料や新生児・乳児の中枢神経系の発育の為に必須であることが示された。 |
之后,显示高度不饱和脂肪酸对于前列腺素类的合成原料和新生儿·婴儿的中枢神经系统的发育也是必须的。 |
一価不飽和脂肪酸 |
单不饱和脂肪酸 |
16:0のパルミチン酸は、長鎖脂肪酸伸長酵素により、18:0のステアリン酸に伸張される。 |
棕榈酸(16:0)通过长链脂肪酸延长酶被延长为硬脂酸(18:0)。 |
ステアリン酸は、体内でステアロイルCoA 9-デサチュラーゼ(Δ9-脂肪酸デサチュラーゼ)によりステアリン酸のw9位に二重結合が生成されてω-9脂肪酸の一価不飽和脂肪酸である18:1のオレイン酸が生成される[要出典]。 |
硬脂酸在体内通过硬脂酸CoA9-脱氢酶(Δ9-脂肪酸脱氢酶)在硬脂酸的w9位产生双重结合,产生ω-9脂肪酸的单不饱和脂肪酸的油酸(18:1)[ 来源请求]。 |
多価不飽和脂肪酸 |
多不饱和脂肪酸 |
植物及び微生物中では、ω6位に二重結合を作るΔ12-脂肪酸デサチュラーゼ によりオレイン酸の二重結合を一個増やしてリノール酸を生成することができる。 |
在植物和微生物中,可以通过Δ12-脂肪酸脱氢酶在ω6位上生成双键,将油酸的双键增加一个,从而生成亚麻酸。 |
さらに植物及び微生物中では、ω3位に二重結合を作るΔ15-脂肪酸デサチュラーゼ によりリノール酸の二重結合を一個増やしてα-リノレン酸を生成することができる [要高次出典]。 |
另外,在植物和微生物中,可以通过Δ15-脂肪酸脱氢酶在ω3位上生成双键,将亚油酸的双键增加一个,从而生成α-亚油酸[ 来源高级请求]。 |
ヒトを含む動物は、ステアリン酸からオレイン酸を生成するΔ9-脂肪酸デサチュラーゼを有してはいるものの、Δ12-脂肪酸デサチュラーゼもΔ15-脂肪酸デサチュラーゼもどちらも有していないので、リノール酸もα-リノレン酸もどちらも自ら合成することができない。 |
包括人类在内的动物,虽然拥有从硬脂酸中生成油酸的Δ9-脂肪酸脱氢酶,但由于既不具有Δ12-脂肪酸脱氢酶,也不具有Δ15-脂肪酸脱氢酶,因此,亚麻酸和α-亚麻酸都不能进行自身合成。 |
このためω-3脂肪酸とω-6脂肪酸はとともに必須脂肪酸となっている。 |
因此,ω-3脂肪酸和ω-6脂肪酸都是比需脂肪酸。 |
ω-6脂肪酸 |
ω-6脂肪酸 |
ヒトを含めた動物の体内では、代表的なω-6脂肪酸であるリノール酸から出発してリノレオイルCoAデサチュラーゼ(Δ6-脂肪酸デサチュラーゼ)によりγ-リノレン酸が生成され、さらにアラキドン酸へ変換される。 |
在包括人在内的动物体内,从具有代表性的ω-6脂肪酸亚油酸出发,通过亚油酸CoA脱氢酶(Δ6-脂肪酸脱氢酶)生成γ-亚麻酸,并进一步转化为花生四烯酸。 |
さらに、このアラキドン酸(20:4(n-6))から変換されて生成される炎症・アレルギー反応と関連した強い生理活性物質であるω-6プロスタグランジン、n-6ロイコトリエン等のオータコイド類は、アテローム性動脈硬化症、喘息、関節炎、血管の病気、血栓症、免疫炎症の過程、腫瘍増殖における過度のω-6作用を抑制する調合薬開発の標的となっている。 |
另外,由花生四烯酸(20:4(n-6))转化而成的炎症·过敏反应相关的强生理活性物质ω-6前列腺素,n-6白三烯等自体有效物质,可进行调和药的开发,这类调和药可以抑制动脉粥样硬化,哮喘,关节炎,血管疾病,血栓症,免疫炎症过程,肿瘤增殖中的过度ω-6作用。 |
n-3とn-6エイコサノイド前駆体の生成について代謝酵素が共通しているため、n-6脂肪酸とn-3脂肪酸とが競争的な相互作用をする。 |
由于n-3和n-6类花生酸前体的生成代谢酶是相同的,因此n―6脂肪酸和n―3脂肪酸具有竞争性的抑制作用。 |
ω-3脂肪酸 |
ω-3脂肪酸 |
ヒトを含めた動物の体内ではΔ6-脂肪酸デサチュラーゼにより18:3(n-3)のα-リノレン酸(ALA)のΔ6の位置に不飽和結合を作り炭素2個伸張して20:4(n-3)のエイコサテトラエン酸を生成し、Δ5-脂肪酸デサチュラーゼにより不飽和結合を増やして20:5(n-3)のエイコサペンタエン酸(EPA)を生成し、このエイコサペンタエン酸から22:5(n-3)のドコサペンタエン酸(DPA)を経るかSprecher's shuntと呼ばれる経路いずれかを経て22:6(n-3)のドコサヘキサエン酸(DHA)が生成される(詳細はデサチュラーゼを参照のこと。)。 |
在包括人在内的动物体内,通过Δ6-脂肪酸脱氢酶,在18:3(n-3)α-亚麻酸(ALA)的Δ6位置上,生成不饱和键,延伸出2个炭,生成20:4(n-3)的亚麻四烯酸,通过皋Δ5-脂肪酸脱氢酶增加不饱和键,生成20:5(n-5)生成二十二碳五烯酸(EPA),并从二十二碳五烯酸中经过22:5(n-3)的二十二碳五烯酸(DPA)或经过称为Sprecher‘s shunt的任意一条途径生成22:6(n-3)的二十二碳六烯酸(DHA)(有关详细信息,请参阅脱氢酶。)。 |
このようにヒトを含めた多くの動物は体内でα-リノレン酸を原料としてEPAやDHAを生産することができる。 |
这样,包括人类在内的许多动物,在体内都可以以α-亚麻酸为原料生产EPA和DHA。 |
細胞膜は流動性を持ち、脂質や膜タンパクは動いている。 |
细胞膜具有流动性,脂质和膜蛋白在活动。 |
この流動性は膜の構成物質で決まる。 |
该流动性由膜的组成物质决定。 |
たとえば、リン脂質を構成する脂肪酸の不飽和度(二重結合の数)に影響され、二重結合を持つ炭化水素が多いほど(二重結合があるとその部分で炭化水素が折れ曲がるので)リン脂質の相互作用が低くなり流動性は増すことになる。 |
例如,受到构成磷脂的脂肪酸的不饱和度(双键的数量)的影响,具有双键的碳氢化合物越多(如果有双键,碳氢化合物在该部分弯曲),磷脂的相互作用就越低,流动性就越高。 |
例えばDHAは不飽和度が極めて高く細胞膜の流動性の保持に寄与している。 |
例如,DHA的不饱和度极高,有助于保持细胞膜的流动性。 |
神経細胞は、軸索や樹状突起などの凹凸の多い入り組んだ構造を有しているため、膜成分が極端に多くなっている。 |
由于神经细胞具有轴索和树突等凹凸较多的复杂结构,因此膜成分极多。 |
DHAは精液や脳、網膜のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分である。 |
DHA是精液,脑,视网膜磷脂中脂肪酸的主要成分。 |
トランス脂肪酸 |
反式脂肪酸 |
トランス脂肪酸は、構造中にトランス型の二重結合を持つ。 |
反式脂肪酸在结构中具有反式双键。 |
トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに含まれる。 |
反式脂肪酸几乎不包含在天然植物油中,因为是在部分氢化的硬化油制造的程中产生的,所以包含在以此为原料的人造黄油,涂脂,起酥油等中。 |
多量に摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。 |
据说大量摄取的话,会增加LDL胆固醇(坏胆固醇),增加心脏病的风险,2003年以后,限制使用含有反式脂肪酸的产品的国家增加了。 |
植物油や魚油などから得られる天然の不飽和脂肪酸の場合、ほとんどすべての二重結合はシス型をとり、折れ曲がった構造をもつ。 |
对于植物油和鱼油等中提取的天然不饱和脂肪酸,几乎所有的双键都采用顺式,呈弯曲结构。 |
一方、酸化による劣化が起こりやすいという面で扱いにくい不飽和脂肪酸から、酸化による劣化が起こりにくく扱いやすい飽和脂肪酸を製造するために水素を添加(水添)し水素化させると、飽和脂肪酸にならなかった一部の不飽和脂肪酸のシス型結合がトランス型に変化し(エライジン化し)、直線状の構造を持つようになる。 |
另一方面,从容易因氧化而引起劣化的难以处理的不饱和脂肪酸中,为了制造不易因氧化而引起劣化的饱和脂肪酸,添加(添加)氢使其氢化后,未成为饱和脂肪酸的一部分不饱和脂肪酸的顺式键转变反式(弹性化),形成直线状结构。 |
このような不飽和脂肪酸をトランス脂肪酸という。 |
这种不饱和脂肪酸称为反式脂肪酸。 |
遊離脂肪酸 |
游离脂肪酸 |
脂肪酸の生合成は、主にアセチルCoAの縮合による。 |
脂肪酸的生物合成主要来源于乙酰CoA的缩合。 |
この酵素は、2つの炭素原子グループを付加するので、ほとんどすべての天然の脂肪酸は偶数の炭素原子数を有することになる。 |
由于该酶附加了2个碳原子组,因此几乎所有的天然脂肪酸都具有偶数的碳原子数。 |
生物における他の化合物と結合していない脂肪酸あるいは遊離脂肪酸は、中性脂肪の分解に由来する。 |
生物中未与其他化合物结合的脂肪酸或游离脂肪酸来源于中性脂肪的分解 |
遊離脂肪酸は水に不溶であるため、これらの脂肪酸は血漿蛋白アルブミンに結合して、可溶化、循環輸送されている。 |
由于游离脂肪酸不溶于水,这些脂肪酸与血浆白蛋白结合,可被溶化,循环输送。 |
血中の遊離脂肪酸の濃度は、アルブミン結合部位の有無の状況によって制限される。 |
血液中游离脂肪酸的浓度受有无白蛋白结合位点的情况限制。 |
遊離脂肪酸は、リポ蛋白質リパーゼ(LPL)によってリポ蛋白質から「放出され」て、脂肪細胞に入る。 |
游离脂肪酸通过脂蛋白酶(LPL)从脂蛋白中“释放”,进入脂肪细胞。 |
そこで、それは、グリセロールとともにエステル化されることによって、トリグリセリドへと再構成される。 |
因此,通过与甘油一起酯化,将其重组为甘油三酯。 |
脂肪細胞には、トリグリセリド維持における重要な生理的役割とインスリン耐性と遊離脂肪酸水準を決定する役割がある。 |
脂肪细胞在维持甘油三酯中具有重要的生理作用,还具有决定胰岛素耐受性和游离脂肪酸水平的作用 |